監理銘柄と整理銘柄


みなさまこんにちは。

さて、昨日、東京証券取引所から、
株式会社東芝を監理銘柄に指定するとの発表がなされました。

これは、昨年、日本を騒がせた不正会計問題に端を発するものです。
内部監理体制等の改善の必要性が高いとの判断から特設注意市場銘柄に指定されてから
1年と6ヶ月が過ぎました。
今後、同社から提出される内部管理体制確認書を審議し、改善が認められなかった場合、
整理銘柄として上場廃止となる恐れもあることから、
今回の監理銘柄入りが決定しました。

ではみなさま、特設注意市場銘柄、監理銘柄、そして整理銘柄。
その意味のちがいは、しっかりとお分かりいただいているでしょうか?



まずは特設注意市場銘柄について。
これは、有価証券報告書等の虚偽記載や監査報告書での不適正処理など、上場廃止基準に抵触する恐れのある銘柄のうち、内部監理体制を改善する必要があると
判断された場合に指定される銘柄です。
投資家に向け、継続的に注意喚起を行うために儲けられており、
指定された企業はそれから1年居ないに内部監理体制確認書を取引所に
提出することが求められます。

次に監理銘柄について。
本日付で東芝が指定されたこの監理銘柄は、企業が上場廃止基準に該当するおそれが
ある場合、投資家にその事実を広く知らせるために指定される銘柄です。
その中には監理銘柄(審査中)と監理銘柄(確認中)があり、有価証券報告書への虚偽記載など
犯罪性の高い事案には(審査中)が、流通量や株主数の不足など
すぐに、問題解決が図れそうな事案に対しては(確認中)が適用されます。

では、整理銘柄とはどのようなものでしょうか。
これは、監理銘柄の指定後、懸念通り上場廃止に該当してしまった場合に適用される
ものであり、原則として1ヶ月取引されてから上場の廃止が実行されます。

つまり、現に監理銘柄に指定されている東芝が、内部監理体制の改善を
取引所に認められなかった場合、整理銘柄として上場廃止処分になってしまう
可能性もあるのです。
日本を代表するトップ企業として世界にその名を轟かせてきた東芝。

日本経済新聞社は、東芝株について日経平均株価の構成銘柄として当面維持するとの
発表を行いました。
ですが、今後の動き次第でその見直しも十分にありえます。


投資の世界は、情報戦です。
上記のブログから、ぜひ「いま」の相場の様子をお確かめください。


坂本


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